歌声喫茶の伴奏の基本

【歌声喫茶や音楽療法で使える伴奏】左手のコードがあか抜けない?それ3度の音を抜くといいかも!

こんにちは!うたごえ伴奏ピアニスト・音楽療法士の ひろせめぐみ( @megmeg0001) です。

私は、歌声喫茶ともしびというところや、地域のうたごえ(=生の伴奏でみんなで歌う)の場でピアノ伴奏をしています。

過去には、高齢者施設や精神科病院で音楽療法でピアノ伴奏をしていた時もありました。伴奏するのは主に、昭和歌謡・フォークソング・童謡唱歌・外国の歌などです。

現場で伴奏をしながら学んだことの記録を「うたごえ伴奏法」と称してこのブログで公開しています。

今回は、左手で「ベース」と「和音」を弾くときに注意するといいことをまとめてみました!キーワードは「3度抜き」です!

左手でドミソと弾くとき

コードネームに「C」と書いてあったら、「ドミソ」という風に弾くのはご存知の方も多いと思います。

ではその通り、ドミソと弾いてみましょう!

鍵盤でいうと、青い◯がある位置です。

動画でも撮ってみました。

この配置は基本ですね!

これが弾けるようになったら、こう思ったりしませんか?

めぐ
よーし、変化をつけたいから、もっと低い音で弾いてみよう!

私、こう思って、1オクターブ下で「ドミソ」と弾いていたんですね。

鍵盤でいうと、青い◯がある位置。

動画もどうぞ。

いかがですか?

めぐ
なんか、あか抜けない…モッサリしてる

そうなんですよー!耳が良い方は、音がにごっているようにも感じたと思います。

なぜ、このようなことが起きるのでしょうか?

倍音という勝手になる音がある

ピアノは、低い音であればあるほど「倍音」という音がなります。

例えばピアノの音なんかも当然倍音を含んでいるのですが
じゃあそこで「ド」の音をポーンと鳴らして見ると
調律が狂っていない限り、それは「ド」の音ですよね
他の音なんて感じ取れません
しかし!!実は他の音も混ざってます
感じ取れないのに、実は混ざってる
不思議な話ですよね

引用:倍音とは何か?

具体的に言えば「ド」の音を鳴らすと、かすかに「ミ」の音も「ソ」の音もなっているんです。

こんな遊びもありますよ!

ピアノの倍音が聞こえる遊び

倍音は、普段は人の耳には聞こえにくいですが、ピアノで倍音の音が聞こえるようになる遊びがあります。

ピアノの鍵盤をなるべく多く押したままの状態にして、あらかじめ、ピアノの弦が震えるように解放させます。

そこで、低い「ド」の音を強めに弾くと、「ミ」や「ソ」の弦が共鳴して、音が聞こえてきます。

先ほどのように、低い音で「ドミソ」を弾くと「グシャ」って聞こえるのは、この弾き方だと倍音が多く鳴っているため、音がぶつかってにごって聞こえてしまうんですね。

なので、低い音でのドミソは弾かないようにしましょう!

めぐ
じゃあ、どうしたらいいの?

ではここから、現場で使える弾き方をお伝えしますよー!

必殺!3度抜き!

結論から書きます!「ドミソ」ではなくて「ドソド」で弾く!

鍵盤ではこうです。

動画もどうぞ。

スッキリしたサウンドになりましたね!

「ミ」の音は鳴らしていませんが、倍音に含まれる音なので、弾かなくてOKです!

どのコードであっても、↓の「ド」よりも低い音域は、3度の音は抜いてしまって大丈夫です。

3度の音というのは、Cのコードだと「ミ」の音です。ルート音から数えて3番目(ド・レ・ミ)ということ。ちなみにFの3度の音は「ラ」、Gの3度の音は「シ」になります。

鍵盤でも見てみましょう!

これだけ覚えておけば、どのコードネームであっても応用できます!

曲の中でどう使うか

例えば、こういう伴奏がついていた時。

もう少し低い音で伴奏をつけたかったら、こうアレンジします。

また「アルペジオ」という和音を分散させて弾く時は、こう弾きます。

ピアノでのアルペジオの弾き方

これだけでサウンドがあか抜けて、プロっぽくなりますよ!

ギターでも3度抜きしている方が!

ギターでも3度抜きしている方がいらっしゃいました!

東京・多摩地区のうたごえ「うた・多摩」でご一緒している、中谷英一郎さんが、Facebookにこのように投稿されていました!

好きなコードのG ギターだと低い方からG B D G B Gと押さえて弾きますが 低いBをミュートしてます するとG (✕B) D G B GとなりよりクリアなGの和音になります これはピアノの左手と右手のバランスに似てるような気がします

おおー!ギターでも同じような考え方でサウンドがつくれるのですね!これは勉強になりました!

まとめ

今回、覚えて欲しいのはこれだけです!(笑)

これ基本の考え方として覚えておけば間違いないです!

もちろん、これが全てではなくて例外もあります。ベースの音自体が3度の時もあります。ただ、それは「応用編としてそういうこともある」と覚えていただけたらと思います。

私は「Cと言えばドミソだろう!」って考えがなかな抜けなくて、今回の記事にしたことを知るまで、それはそれはもっさりした伴奏で弾いておりました(笑)

このブログでは「これ、早く知りたかったー!」って思ったことを中心に、うたごえ伴奏法の記事を書いています。

今回は左手の和音の配置を書きましたが、両手ではどのように弾いたらいいのかをこちらの記事に書きましたので、ぜひご覧になってみてくださいね!

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ひろせ めぐみ

ひろせ めぐみ

歌声喫茶ともしびなどで伴奏しているピアニスト・アコーディオニスト。歌声喫茶とは、生の伴奏で司会者のリードのもとみんなで歌う飲食店です。 また、私個人の活動として地域で歌声喫茶をモチーフにした「居場所・出場所づくり」を行っています。 活動の中で得た学び・気づきをブログで公開。お客様も関わる人も、みんなが幸せになりながら社会全体が発展する歌声喫茶のあり方を模索しています。

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