こんにちは!うたごえ伴奏ピアニスト・音楽療法士の ひろせめぐみ( @megmeg0001)です。
今回の記事はこのブログのタイトルにもなっている「うたごえ(歌声)」という言葉について紹介します。
また、私は前に音楽療法の仕事をしていました。その時に得られた視点を含め、ひろせめぐみが考えるうたごえ、そしてめざすものについて書いています。
うたごえ(歌声)とは
「うたごえ」という言葉、聞きなれない方が多いと思います。このブログではピアノやアコーディオンなどの生の伴奏でみんなで歌うことをうたごえと呼んでいます。
歌の楽しみ方はカラオケかコーラスと思われていますが、私はうたごえという第3の選択肢を提案しています。
この言葉、私がつくったのではありません。プロフィールを読まれた方はご存知と思いますが、昭和30年代に流行したうたごえ喫茶が発祥なんです。
昭和30年代に流行したうたごえ喫茶の歴史
うたごえ喫茶とは、生の伴奏でお客様がみんなで歌うお店。昭和30年代に東京・新宿から始まり、全国にうたごえ喫茶が広がって行ったそうです。
しかし、カラオケが誕生した影響か10年足らずで最初のうたごえ喫茶のブームは終わってしまいました。お店も「ともしび」というお店一軒だけになってしまいました。
しかし、ここ十数年は2回目の「うたごえ喫茶ブーム」と言われています。最初のブームの時に若者だったお客様が、定年退職を迎え再び戻ってきたからです。
現在のうたごえ喫茶ブームは、お客様の増加にとどまりませんでした。
うたごえ喫茶のファンの方を中心とし様々な地域でお店という枠にとらわないで「うたごえ喫茶形式」で催される会やイベントが増えて来ました。
この歌の楽しみ方を、地域では略して「うたごえ」と呼んでいる人が多いのです。
ではうたごえの魅力は何か。書き出すといくつもあるから、すぐに50000字くらい書けそうな勢いなのですが、それは他の記事に譲るとして、ここではひとつだけ紹介したいと思います。
誰でも自分の好きなように歌える
みんなで歌うので、歌の上手い下手は関係ありません。「音をはずしたらどうしよう、恥ずかしい」というストレスから解放されます。
歌の得意な人も苦手な人も、声の大きい人も小さい人も歌いたい人なら誰でも好きに楽しく歌えるのが「うたごえ」なのです。
歌い方も決めません。どんな人も自分なりの参加の仕方で思い思いに歌っていただく。だけど、みんなで一緒にひとつの歌を歌う。
これってすごいことです。その思いは音楽療法の仕事をして強くなります。
音楽療法の現場から
仕事をしていた音楽療法の現場は、精神科病院と高齢者施設。
「うたごえ=生の伴奏でみんなで歌う」ことを、私は音楽療法の現場で取り入れていました。
うたごえの時間は、車イスの方も、認知症の方も、精神障がいの方も、言語障がいの方も、横になったままベットごと連れられていらした方も、みんな一体となって本当に楽しそうに歌っていました。
この時、病気や障がいの程度に関わらず「うたごえはあらゆるものを越えることができる」と強く思ったのを覚えています。
すべての人に歌う楽しみと喜びを
音楽療法の現場や地域では、いろんな方がうたごえにいらっしゃいます。8年間、その時間をご一緒して私はこう思うようになりました。
「歌う楽しみや喜びは、歌が上手い人や楽譜が読める人だけの特権ではない」
前項で得られた「うたごえはあらゆるものを越えることができる」との気づきも含ませて、私は2016年1月から「すべての人に歌う楽しみと喜びを」を自分の活動理念に置きました。
現在は、この活動理念のもと地域や福祉の場でうたごえという歌の楽しみ方を普及して行きたいとの思いで活動しています。
まとめ
うたごえという言葉とその魅力そして私の活動理念についてお伝えしました。
私は音楽療法士として、またともしびをはじめ様々なうたごえの場での伴奏ピアニストとして、うたごえを多くの方が身近な地域で参加できるよう、日本全国に広めていきたいと考えています。
現在の私の活動に加え、今後はうたごえの場をつくるだけなく増やす活動も考えています。実はこのブログもうたごえの場を増やすための取り組みです。
もしこのブログの読者の中で、この思いに共感くださり「音楽で少しでも地域に貢献したい」と思っている方がいらしたら、ブログを通して私は全力で背中を押します。何か質問などありましたらご連絡ください。
最終的にはうたごえの場が日本中にますます増えて、すべての人に「うたごえ」を通して歌う楽しみと喜びをお届けできたらと思っています。