こんにちは!うたごえ伴奏ピアニスト・音楽療法士の ひろせめぐみ( @megmeg0001)です。
音楽療法の現場に5年、うたごえ(=生の伴奏でみんなで歌う)は2012年から、年間250回プログラムをこなしているひろせめぐみが「音楽療法やうたごえの場で使える歌・話題あれこれ12ヶ月」と題して、月ごとに記事にまとめています。
今回は3月編をまとめてみました!季節の話題を中心に、それに関連する曲を紹介しています。
3月は、春の訪れを感じる瞬間が増える月。まだまだ寒い日もあるけれど、日差しも明るく暖かい日も少しづつ増えてきます。
また、桃の節句や卒業式など、3月にまつわるイベントも様々あるので、それに絡めた選曲や話題選びをしていきましょう!
曲のマークの説明
(無印)…定番の曲。よく知られていてみんなで歌える曲。
チャレンジ曲…知っている・聞いたことはあるけど、歌うのは比較的難しいチャレンジ曲。司会者や伴奏者が曲をしっかりリードしないとウロウロしちゃうかも。
紹介曲…良い曲で歌いやすく、うたごえに向いている曲だけれど一般に知られていない曲。この分野のレパートリーを増やすことも、うたごえの楽しみのひとつ。
ひなまつり
3月3日は桃の節句。参加者のみなさんにひなまつりの話をいろいろお聞きしてもいいですね。
「うれしいひなまつり」の歌詞からは、話題が盛り上がりそうなキーワードがたくさん出てきます。
話題のヒント
「ひな人形、ご自宅に飾ったりされていましたか?」
「ひなまつりの時に食べるものは何でしたか?」
→桃の節句では、ちらし寿司を食べたり、白酒を飲んだりします。またお供えするものには、ひなあられやひし餅があります。
そして、こんな話題も。
「『お内裏様とおひなさま』という表現は、本当は間違いなんだそうです」
お内裏様というのはひとりではなく、お殿様とお姫様のふたりというのが正解なのです。
そしてお雛様に関しても、男雛と女雛のふたりで一対というのを表していることから、お内裏様とお雛様が並んだ状態というのは、ふたりではなく「4人」ということになってしまうのかもしれません。引用:真多呂人形のコラム
「お内裏様とおひなさま」って言ってしまいがちですが、これ間違っているそうです。作詞のサトウハチローさんが勘違いして歌詞をつくってしまい、それが広まってしまったのだとか。
また「赤いお顔の右大臣」とありますが、顔が赤いのは左大臣の方だそう。
歌詞の意味が間違っているからなのかわかりませんが…
テレビからこの曲が流れると、ハチローは「おい、切れよ」と不機嫌になり、晩年まで「だれか、これにとって代わるひな祭りの歌を書いてくれないかなあ」とぼやいていたそうです。
とありました。
今、大きなひな飾りはあまり見なくなりましたね。Amazonで探してみたけれど、こういう七段飾りのものは少なかったです。私も七段飾りってあんまり見たことがありません。
↑これは値段にびっくりしたけど!(笑)実物見てみたいなー!
こんな曲はいかがでしょう
- うれしいひなまつり
「うれしいひなまつり」を伴奏する時に使える、和風のコードのつくり方を別の記事に書きましたので、こちらもぜひご覧になってみてください!
民謡や日本の古い歌を伴奏する時の和風のコードのつくり方を解説!歌声喫茶や音楽療法の伴奏で応用できます。
こんにちは!うたごえ伴奏ピアニスト・音楽療法士の ひろせめぐみ( @megmeg0001)です。 うたごえ(=生の伴奏でみんなで歌う)の伴奏や音楽療法の現場では、日本の民謡を伴奏する場面ってけっこう出 ...
春の訪れ
3月はいろんな花が咲きはじめます。花が春の訪れを教えてくれるような感じがします。
梅、桃、こぶしなどの花が出てくる歌を集めてみてもおもしろいですね。
話題のヒント
「みなさんが春の訪れを感じる時はどんな時ですか?」
「外は○○の花が咲きはじめました!」
「私は花粉で春の訪れを感じています…(笑)」
こんな曲はいかがでしょう
- どこかで春が
- うぐいす(梅)
- 湯島の白梅(梅)
- 蘇州夜曲(桃)
- 満州娘(迎春花)
- おぼろ月夜(菜の花)
- 北国の春(こぶし)
- 春よ、来い(沈丁花)チャレンジ曲
卒業式
3月は卒業式シーズン。卒業にちなんだ歌はたくさんあります。ぜひ3月に歌いたいですね。
話題のヒント
「3月は卒業式シーズンです!」
「卒業式ではどんな歌を歌いましたか?」
「印象的だった先生はいらっしゃいますか?」
「実は先生のこと好きだった!って方、いらっしゃいますか?」
↑前にこうお尋ねした時、半分くらいの方が照れくさそうに手を挙げていて、みんなで恋の話で盛り上がりました。
こんな曲はいかがでしょう
- 蛍の光
- 仰げば尊し
- 高校三年生
- せんせい
- いい日旅立ち
- 卒業写真
- 贈る言葉
- 木綿のハンカチーフチャレンジ曲
- 思い出のアルバム紹介曲
- 旅立ちの日にチャレンジ曲紹介曲
東日本大震災
2011年3月11日に東北で起きた東日本大震災。
3月は、特に東北に思いを寄せる月。あのような地震があったことを決して忘れないように、東日本大震災に関する歌も歌い継いでいきたいです。
話題のヒント
「3月に歌いたい歌があります」
「あのような地震があったことを決して忘れないように、一日も早く復興が進むことを願って歌っていきたいと思います。」
こんな曲はいかがでしょう
- 花は咲く
- ふるさとは今も変わらずチャレンジ曲
- 空より高く紹介曲
- 釜石小学校校歌紹介曲
岩手県釜石市大渡町の釜石小学校の校歌は、ここで初めて見た方もいらっしゃるんではないでしょうか。
岩手県釜石市大渡町の釜石小学校の校歌です。
3月11日の大震災以来、何かと脚光を浴びているこの校歌です。
避難所になったこの小学校で、毎朝みんなでこの校歌を歌っていたそうです。
普通、校歌っていうと、「緑が輝く」とか「朝日を浴びて」「前へ進もう」というような精神訓話型が多いですが、こういう生きて行くための智恵を歌にしているって素晴らしいですね。
避難所で歌っている方も、きっと「しっかり生きる」と決意を新たにされていたことと思います。
震災以降、いろんな地域の歌声喫茶でこの「釜石小学校校歌」を歌いました。
楽譜と歌詞は「うたごえ喫茶のび」というサイトにありますので、ぜひご覧になってみてください!すごくまっすぐで、心に残る歌詞です。
まとめ
今回は3月の話題と歌をまとめてみました。
3月の曲や話題など、他にも後で思いついたらこの記事に追記していきます!