こんにちは!うたごえ伴奏ピアニスト・音楽療法士の ひろせめぐみ( @megmeg0001)です。
ほぼ毎日ピアノかアコーディオンに触れている私。実は1年間もの間ひどい腱鞘炎に悩まされていました。
この経験が誰かの役に立てばいいなという思いで、腱鞘炎に関する記事をシリーズにして書いています。
- 【腱鞘炎体験記1】ドケルバン病と診断された時の話。親指と手首が痛い!
- 【腱鞘炎体験記2】注射は痛い?3つの治療・対処法から注射を選んだら再発した話
- 【腱鞘炎体験記3】注射なし!自然治癒力で治るまでの期間と気をつけること7つ
- 【腱鞘炎体験記4】手首の痛み(ドケルバン病)を再発させない予防法まとめ
- 【腱鞘炎体験記:ピアノ編】奏法に問題はない?原因を知るということ 今ここ
今回の記事は、同じことを繰り返さないようどうして腱鞘炎になってしまったのか、その原因の記録を公開します
ピアノに関する原因
腱鞘炎の一番の原因は、ピアノの弾き過ぎでした。でも、今も私は当時と同じペースで弾いていますが腱鞘炎にはなっていません。
あの時、なぜ腱鞘炎になってしまったのか。改めてまとめてみました!
力が入っていた
憧れていた「歌声喫茶ともしび」というお店でピアノ伴奏者になれたことは、予期しなかったことで本当に嬉しい誤算です。
ただ、その嬉しさと引き換えにプレッシャーとの戦いでもありました。
ともしびは、地方からいらした方、初めていらした方、「学生の時からともしびに来たかった。50年来の夢が叶ったよ」とおっしゃる方もいらっしゃいます。(ともしびは60年以上続いているお店です)
それは、たまにではないのです。よくある場面なのです。
指は冷たくなって震え、身体はガチガチ、頭は真っ白。
一時期は、ともしびがある「新宿」の文字を見ただけで身体が固くなる程でした。
そんな身体の状態で、ピアノを弾けば身体を痛めるのは当たり前です。
長時間弾くのにペース配分ができていない
私がピアノを弾いている、歌声喫茶ともしびにいらしたことがある方はご存知と思いますが、とにかくどんどん歌っていくんです。
みなさん歌いにきてるし、限られた時間の中、なるべくお客様のリクエストにお応えしたい。
実は、一晩で60曲近くピアノ伴奏するんですよ。
こうなると、スポーツで例えるとマラソンです。
なのに、ペース配分ができずはじめから全速力で走るようにピアノを弾いていました。
ずっと大きな音で弾いていた
ピアノ1本で、大人数の声を支えなければなりません。
なので、うたごえの伴奏は基本はフォルテ(強く)と思ってもらっていいです。
でも、1から100までフォルテって、とっても疲れます。
静かな曲のときは、音数を減らしたり、むやみに音を動かさない。
賑やかな曲でも、歌に任せていいところは任せていいんです。
この「引き算の美」が効果的だということを、私はしばらく気づきませんでした。
音楽的にもメリハリが効いて豊かになるし、うたごえの伴奏には、ある意味省エネを考えることも必要なんだと思いました。
あ、猫の写真を使いましたが、私は脱力を心がけるために一時期、猫の写真を家のピアノの前に貼っていました。猫は脱力の先生です(笑)
手が小さいのに無理してオクターブで弾いていた
外国の男の方っていいなぁーと思います。手が大きくて。
ピアノが外国で生まれた楽器だし、手が小さい日本人女性にはちょっと無理がある譜面もあります。
ピアニストの手の大きさ基準みたいなのが載っているサイトがあったんですが、私は「かなり小さい」でした。オクターブ(下のドと上のド)がギリギリ。
手は小さいし、改めて見ると指も短い(しくしく)
でも、オクターブ奏法って派手さが出て華やかで、かっこいいんですよね。
なので、ベースもオブリガードもオクターブ!
なんてやっていたので、そんな無理して手を広げた状態をずっと続けていたらそれは痛めます。
今では、華やかさを出したい時は6度(下はミ、上はドなど)を使うようにしています。
また、もっと指が広がるように、入浴時には指の付け根を柔らかくするためのマッサージもしています。
家でも弾きまくっていた
一時期「1家事1曲キャンペーン!」というのを一人でしていて「家事がひとつ終わったら新しく1曲覚える」という決まりで練習していました。
でも、家事ってすごい手首使うんですよ。
なのに、家事→ピアノ→家事→ピアノ…とエンドレスで続けていたら、手首が休まる暇がありません。
極めつけは「大地讃頌」という大曲を電子ピアノで何時間も練習した時。(家には電子ピアノしかない)
あの曲は、右手に4つ音があって、左手はオクターブ。手に負担がかかる曲なんです。
硬い電子ピアノの鍵盤で無理を続けていたなぁ…。
普段の生活に関する原因
ピアノ以外でも原因と思われたことをまとめてみました。
引っ越し
引っ越しは手首にかなりのダメージがきます。
しかも引っ越しした時期が悪く、大きなイベントが1ヶ月間続いた直後の引っ越しでした。
引っ越しの最中は夢中で、手首を酷使していることに気づかなかったです。
引っ越しを機に、明らかに腱鞘炎の症状がひどくなりました。
スマホを親指で操作
私の腱鞘炎は「ドケルバン病」と言って、親指の付け根が痛む腱鞘炎でした。
何と、現代はスマホの使いすぎでドケルバン病になることもあるそうです。
…心当たりがありすぎます。スマホは私の仕事の秘書です。親指も常にフル稼働させていました。
これも、腱鞘炎の原因として大きかったと思われます。
今は「スマホは親指で操作しない」というマイルールにしています。
まとめ
これらが、腱鞘炎の原因と思っていますが、結局「手首の使いすぎ」なんですよね〜。
でもこのように原因を分析したので、対処法がわかり今は再発を防げているのかもしれません!
腱鞘炎にお悩みのピアニストさんは、ぜひ他の記事もご覧になってみてください。
- 【腱鞘炎体験記1】ドケルバン病と診断された時の話。親指と手首が痛い!
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