[地域での歌声喫茶]歌詞はどうする?歌詞幕・歌集・プロジェクター 全部がっつり経験したのでそれぞれ語るよ!








こんにちは!うたごえ伴奏ピアニスト・音楽療法士の ひろせめぐみ( @megmeg0001)です。

楽しいうたごえな日々を満喫していますかー?

今回の記事は、うたごえの場を運営している方・音楽療法を行っている方向けの記事です。運営者の間でもよく話題になる「歌詞の準備」についてです。

今まで関わった事例から

今まで関わったうたごえの場で、歌詞の準備をするのに3つの方法がありました。

  • 歌詞幕…模造紙など大きな紙に大きな文字で歌詞を書いたもの。
  • 歌集…「歌詞集」の事。本だったりファイルになっていたりします。
  • プロジェクター…パソコンで作成した歌詞をスクリーンや白い壁に投影。

それぞれのいいところや特性があるなあと感じています。

3つ全部がっつり経験したひろせめぐみが、それぞれのメリット・デメリット含め、掘り下げてまとめてみました。

歌詞幕

歌詞幕は、前に貼って全員でそれを見る形で使用します。

歌詞幕は、私も今までたくさん書きました!ダンボール1箱一杯になるほど。

しょっちゅう歌詞幕を書いていたので、1曲10分ほどで書けるようになっていました

私が書いた歌詞幕。

 ちなみに、歌詞を描くのにペンも様々こだわりましたが、5年間試して一番良かったオススメのペンはこちらです。

極太がオススメ!とにかく太い文字が遠くからでも見やすいです。

音楽療法を行っていた頃は、歌詞幕をメインで使っていました。

メリット

歌詞幕を使って感じたメリットをまとめてみました。

  • 前を向いて歌詞を見られるため姿勢が崩れにくい
  • 両手が空くので、歌を使った手遊びなども取り組みやすい。
  • 30人程度までなら、参加人数関係なく使用できる。
  • 全員が同じ方向を向くため全体のまとまりや一体感が出やすい
  • 司会者(音楽療法ではセラピスト)が参加者の表情を見やすい

デメリット

歌詞幕を使って感じたデメリットです。

  • 参加者が、歌詞幕が見えるところまで集まる必要がある
  • 歌詞幕を貼るところが必要(ホワイトボードのない現場はやりづらいです)。
  • かさばってたくさん持ち運べないのであらかじめこちらが曲を決めるプログラムになる。
  • 30名以上だと歌詞幕が遠くて見えない人が出てくる。
  • 模造紙のスペースの都合で2番か3番までしか歌詞が書けない。

こんな場面で使われています

30人までの、あらかじめ曲が決まったプログラムでの音楽療法の現場、地域での小規模なうたごえの場。

私の場合

私は、高齢者施設での音楽療法で歌詞幕を利用していました。

一番の理由は、参加者の方が顔をあげて歌えるからです。身体にはこっちの方がいいし、私たちも参加者の方の表情が見やすいです。

また、歌のみならずプログラムの中に手遊びや参加者の方が楽器に取り組む活動を取り入れたかったのもあります。

あと、高齢者施設だったので、認知症の方も多くいらしていて歌集ではページをめくる作業は大変そうでした(ページめくりについては後述します)。

歌集

歌声喫茶ともしびをはじめ、多くの地域でも使われている方法です。

歌声喫茶の歴史を見ても、この方法は最も長く採用されていますし、最もスタンダードな方法と言えます。

私も、地域でうたごえの活動を始めた時は、歌集からスタートしました。

私が持っているともしびの歌集。

メリット

  • 曲が一通り揃うので、リクエスト形式でのステージづくりが可能
  • ホワイトボードやスクリーンがないところ、例えば野外などでも使えるので場所を問わない
  • すべての歌詞が手元にあるので、曲のタイトルをみて何の曲かわからなくても歌い出しを見て何の曲かわかる時がある
  • 歌集を眺めて過ごすという参加の形の選択肢が増える。
  • 歌を2番までとか3番までとかの制限はなく、好きなだけ入れられる。
  • 場に入れない方も歌詞を見ることができる(音楽療法の現場で)。
  • 条件が揃えば歌集だと販売することができる
  • 参加している方がマイ歌集を持つことで、歌集に書き込みができたり、家で歌ったり歌詞を読んだりという楽しみ方もできる。

デメリット

  • 下を向いて歌集を見てしまうので姿勢は崩れやすい
  • 現場によってはページをめくるのが困難な事も(ページをめくるのがリハビリになる、というメリットもあります)。
  • 机のないところでは、両手がふさがってしまうので手遊びなどはしづらい。
  • 参加人数は、基本的に歌集の数まで。
  • 背中を向けて参加する人が出てくる可能性有(どんな方向を向いていても参加可能、というメリットもあります)。
  • 曲の追加作業が大変。
  • 歌集を参加者が持ち帰ってしまう可能性有。
  • 歌集によっては文字が小さくて見えない人も出てくる。

こんな場面で使われています

歌声喫茶をはじめとした様々なうたごえの場、音楽療法の現場など幅広い場面で。

私の場合

歌声喫茶、地域のうたごえで歌集が活躍していることは前に書きましたが、私が歌集の良いところ、歌集の力を一番実感したのは、精神科病院で音楽療法を行っていた時でした

当時、病院で患者様が食事をする広いスペースで、歌集を使ったうたごえを行っていた時です。

精神科病院では、うつ病や統合失調症の患者様も参加されていました。

なかなか歌の場に入れない方や、いつもうつむいていて顔をあげるのも難しい方、部屋から出て来ないのだけど実は部屋で音を聴いて口ずさんでいる方など様々な方がいらっしゃいました。

場から離れている方には、「歌集だけここに置いておきますね」とさりげなく声をかけたり、部屋から出られない方には病室まで歌集を持っていったりしていました。

もちろん「思いっきり歌って参加したい!」という方は、ピアノの周りに集まって大きな声で歌っていましたし、まだ場に入るのが厳しい方は、遠巻きに見ていました。

最初は、「俺はやめておくよ」といって遠くで背中を向けていた方でも、歌集を眺めるようになり、身体をこちらに向けるようになり、少しづつ歌の輪に入って来られるようになりました

精神科病院では、より多様な参加の仕方ができる歌集が良かったように思います。

年齢層も幅広かったので、参加者それぞれ知らない曲の時間も多いのですが、その時は歌集を眺めて過ごされていました。

プロジェクター

一番新しい方法で、地域でのうたごえの場を中心に広がって来ています。

プロジェクターで歌詞を投影

専用のデータも売られており、音楽センターというところから出ている「うたごえ喫茶 データディスク828&プラス」を使用しているところが多いです。

また、自作している方もよく見られます。

メリット

  • 前を向いて歌詞を見られるため姿勢が崩れにくい
  • あらゆる方法の中で、一番文字が大きく表示される。
  • 両手が空くので、歌を使った手遊びなども取り組みやすい。
  • 参加人数関係なく使用できる。
  • 全員が同じ方向を向くため全体のまとまりや一体感が出やすい
  • 司会者が参加者の表情を見やすい
  • 文字の間違いがあっても気軽に訂正可能。
  • 曲追加が気軽にできる。
  • 歌を2番までとか3番までとかの制限はなく、好きなだけ入れられる。
  • 曲が一通り揃うので、リクエスト形式でのステージづくりが可能
  • パソコンから出力するので、歌詞だけでなく画像や動画も表示できる。

デメリット

  • 投影するためのスクリーンか白い壁が必要。
  • 初期投資が3〜5万円は必要(パソコンは除く)。
  • パワーポイントというソフトを使うスキルが必要。
  • 現場で突然使えなくなるリスクがある。
  • 歌詞の操作をするスタッフが一人必要。

こんな場面で使われています

地域でのうたごえの場やイベントで。

私の場合

私は、すべての場でこのプロジェクター方式を採用しています。

このプロジェクターという方法があると知った時、私は即飛びつきました。

確かにデメリットもあります。怖いのは突然使えなくなること

だから私はパソコンは常に2台持ち、プロジェクターは施設のを借りるけど自分の物も持って行きます

でも、プロジェクターはデメリットを上回るメリットの方が遥かに大きいです。

一番いい!と思っているのは、文字がとにかく大きく表示されること

私のお客様には、目の悪い方や、小さい文字が見えにくくなった方も多くいらっしゃるので、この方法以外はもう考えられません。

プロジェクターをこれから導入しようとされている方のために、プロジェクターの選び方も記事にしましたよー!

【プロジェクターの選び方】地域の歌声喫茶で使えるプロジェクターの選び方・買い方を教えてもらったよ!

2017.09.05

まとめ

今回は、歌詞の準備をするのに3つの方法を紹介しました。

どの方法を採用するか、これは運営側だけで決めるのではなくお客様に聞くのがいいと思っています

めぐ
私は、歌集からプロジェクターに切り替えた時「どちらがいいですか」とすべての現場で聞いた結果、プロジェクターに移行しました。

歌詞幕・歌集・プロジェクター。それぞれの特長を理解して上手に使い分けてくださいね!

また、地域や福祉の場で歌声喫茶コミュニティ(生の伴奏でみんなで歌い楽しく集える場)づくりに取り組みたい方のために、「歌声喫茶コミュニティ研究会」オンラインサロンを開設しました!

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ひろせ めぐみ
ひろせ めぐみ
『みんなで歌う』を人と社会に役立つ形に」をテーマに、歌声喫茶コミュニティ(みんなで歌い楽しく集える場)の普及をめざすピアニスト。歌声喫茶ともしびなどで伴奏。音楽療法士。
 くわしいプロフィール
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