地域の歌声喫茶紹介

[動画あり]うた声の店「家路」は、お客様に愛された家庭的なお店です!(東京都新宿区)

家路の店内

こんにちは!うたごえ伴奏ピアニスト・音楽療法士の ひろせめぐみ( @megmeg0001)です。

いろんな地域のうたごえに出演・参加したレポートを書いています。

今回は、新宿にある歌声喫茶「家路」のレポートです!

追記:家路は2021年2月末を持って閉店となりました。P子さん、42年間本当にお疲れ様でした!

うた声の店「家路」

この記事は、2018年7月25日のレポートです。

うた声の店「家路」は、新宿三丁目にあるみんなで歌うお店。

もともと歌声喫茶「ともしび」で司会者として活躍していたP子(ピーコ)さんが、1979年に始めたお店です。

めぐ
私にとって、ともしびの大先輩であるP子さんを今回お訪ねしました。

新宿三丁目って、さまざまな飲食店がある激戦区ですよね!そこでお店を続けることは、本当にすごいことだと思います!

早速、家路へ行ってみましょう!新宿三丁目の道って独特の雰囲気がありますね。

新宿三丁目の道

家路が入っているビルにつきました!「FBビル」の2階です!

家路がはいっているビル

家路は「うたとピアノとともだちと」がコンセプトのお店だそうです!

家路のコンセプトは「うたとピアノとともだちと」

入り口はいって階段をのぼると、「家路」と書いた素敵なドアが迎えてくれます!これは、お客様が書いた絵なんだそうです。

家路の入り口にあるドア

早速入ってみましょう!

家路の店内

家路の店内はこのようになっています!小さなテーブル席がL字に5個あります。

家路の店内

そして、壁や天井をみてビックリ!!世界のいろんな楽器が飾られていたり、ぶら下がっていたりします!!

家路にある楽器1

楽器大好きな私も、名前がわからない楽器がたくさんありました。

家路にある楽器2

どんな音がするんだろうー?

家路にある楽器3

壁には、楽器と共にお知らせやいろんなイベントのご案内もあって、とっても賑やかです。

家路にある楽器4

そして、ふと天井を見上げてびっくり!!コントラバスがありました!!

家路の天井にはコントラバスがあります

まるで楽器博物館に来たような、楽しくて賑やかな空間です!

家路で歌う曲

家路で歌う曲は、お客様のリクエストが中心です!

ともしびの緑の歌集「うたの世界533」からリクエストができます。

うたの世界533

また、家路オリジナルの「曲目リスト」というのがあります。

家路の曲目リスト

この中からリクエストすることも可能です!

家路の曲目リスト

家路オリジナルのリクエストカード。こちらにリクエスト曲を書いて店員さんに渡します。

家路のリクエストカード

リクエストカードには「歌いたい・聞きたい・憶えたい」と印をつけられる欄があります!これはいいアイディアですね!私も真似したいです!

また、リクエストカードには住所と名前を書く欄があります。なんとこれは、ボトル・生ビールの抽選応募カードにもなっています!

抽選結果は、家路のホームページで見られます!応募した方は要チェックですね!

 東京新宿 うた声の店 家路

家路のフードメニュー

今回の家路のフードメニューはこちらでした!季節や仕入れで変わるそうです。

家路のフードメニュー

家路の食事は、どれもとっても美味しいです!この日は焼餃子をオーダーしました!パリパリで美味しかったです。

焼き餃子

そしてなんと、20時まで生ビール300円!ビール好きな方は、これは嬉しいですね!

家路の生ビール

うたごえタイム

家路は17:30に開店します。歌う時間はあまりかっちりとは決まっていないみたいです。お客様が集まり、リクエストカードが集まったらはじまるという感じでした!

家路の店内の様子

家路の特徴は、テーブルにマイクがあることです。

家路のマイク

基本的には、リクエストした方がマイクで歌って、みんなの歌をリードします。

リクエストした人がマイクでリードします

歌声喫茶ともしびうたごえライブハウスゴリでは、スタンドにつけたマイクで歌をリードしますが、最近は、家路のようにテーブルの上にマイクがあって、それを使う歌声喫茶も少しづつ見るようになって来たという印象です。

神奈川の溝口うたごえ喫茶「銀河」や、千葉の乾杯歌声もそうでした!

家路の司会&伴奏は、P子さんです!

家路のP子さん

お客様のことを気にかけておられて、みなさんに声をかけながら進行されていました。

家路のP子さんは司会も伴奏もされます

そして、家路は歌詞をプロジェクターで投影しています!

今でこそ、地域でもプロジェクターで歌詞を投影するところが増えましたが、家路は地域に定着する前からプロジェクターを使っていたそうです。

プロジェクターで歌詞を投影しています

歌詞の操作も一人でされるP子さん。すごいです。

日によっては、2〜3人でのんびり歌っている日もあるそうですが、今回は超満員になりました!若い方もたくさん集まりました!

家路の店内

みんなで膝を突き合わせ、隙間なく座るほど!

家路が満員になりました

奥の席まで満員です!

家路の奥の席まで満員です

とにかくこの日は大人数でもりあがりました!

どんな雰囲気だったかをお見せします!動画を撮りました!

すごい声量ですよね!みなさん、とても楽しそうです!

この日家路にいらした方

この日は本当にたくさんの方がいらしたのですが、同じテーブルでご一緒した方を紹介しますね!

下の写真、真ん中の男性は、シカゴ大学で「うたごえ運動」と「うたごえ喫茶」について研究している李俊熙(リ・ジュンヒ)さんです!

李俊熙さん、お友達のゆみさん、ひろせめぐみ

李さんの左の方は、李さんのお友達のゆみさん。右は私、ひろせめぐみです!

李俊熙さんのことは、こちらの記事でもご紹介していますので、ぜひご覧になってみてください。

シカゴ大学で「うたごえ運動」と「うたごえ喫茶」について研究している李俊熙(リ・ジュンヒ)さんにインタビューしました!

こんにちは!うたごえ伴奏ピアニスト・音楽療法士の ひろせめぐみ( @megmeg0001)です。 昭和30年代に流行した「うたごえ喫茶」。ピアノやアコーディオンの生の伴奏で、お客様がみんなで歌うお店の ...

下の写真、右の方は、地域でも歌声の集まりを主催されている円谷良子さんです!

李俊熙さん、お友達のゆみさん、円谷さん

円谷さんは、ステージの途中で「赤いスイートピー」の伴奏にチャレンジされました!

円谷さんが家路で伴奏にチャレンジしました

P子さんは、積極的にお客様を主役にされます。とても勉強になりました。

家路の特徴

家路は「ゆっくり楽しめる」という印象でした!

ステージを始めるタイミングも、P子さんがみなさんの様子を見て始められているからだと思います。

めぐ
そして、こじんまりとした空間だからこそ、他の方ともすぐ仲良くなれます!

「歌が好き。人とわいわい交流するのが好き」という方は、きっと家路にハマると思います♪

家路のP子さん

家路をつくったP子さんです。

P子さんとひろせめぐみ

P子さんは1933年生まれ。なんと、現在85歳なんです!若々しいですよね!

P子さんにインタビューさせていただきました!

P子さんにインタビュー!

めぐ
P子さん、今日はありがとうございました!「家路」素敵なお店ですよね。お店を始めた時のお話を教えてください。
私は、20〜30代はともしびで司会をしていたけれど、ある時身体をこわしてともしびをやめたんですね。その後、数年間お金を貯めて、このお店をはじめたんですよ。
家路のピーコさん
P子さん
めぐ
お店をはじめる時は、どんな思いだったのでしょうか?
一時期はたくさんあった歌声喫茶もどんどんなくなっていく中で、「みんなと一緒に楽しく歌う店はなくしちゃいけない」という気持ちがあった。ごくごく自然にお店を始めました。
家路のピーコさん
P子さん
めぐ
素敵です!お店っていろいろ大変なこともあると思いますが、このように長く続いていることがすごいと思います。家路ができて何年になるのですか?
2019年2月14日で40周年ですね。
家路のピーコさん
P子さん
めぐ
40年!!いろんな歴史がありそうです。家路はどんなコンセプトで運営しているのですか?
うたとピアノとともだちと」という言葉をずっと使っていますね。大きなお店は維持するのが大変なので、小さく、家庭的で山小屋みたいな感じでやっています。
家路のピーコさん
P子さん
めぐ
家路って本当にそんな空間になっています!
古い友だちも来てくれて、友だちみなさん、家路を守って支えてくださっているんですよ。
家路のピーコさん
P子さん
めぐ
お客様に支えられながら続けてこられたお店なんですね。
そう。曲のメニューも、名刺もつくっていただいて…頼ってばっかりだけど、いつも助けてもらっています。
家路のピーコさん
P子さん
めぐ
そうなんですね!この天井にぶら下がっている楽器も、確かお客様が持ってこられたんですよね。
はい。いつからか、みんな旅行に行ったときのお土産とかをくださって、少しづつ集まった楽器をこうして飾っています。
家路のピーコさん
P子さん
めぐ
最初、天井を見上げた時びっくりしました!あ!それから、家路はかなり早い時からプロジェクターで歌詞を映していたと聞きました。
実は、最初は「ぶら下がり」といって、模造紙に歌詞を書いたものを使っていました。でもある時、メンバーの結婚をお祝いする会で「これで歌詞を映すといいよ」って、お客様が持ってきてくださったのがプロジェクターだったんです。
家路のピーコさん
P子さん
めぐ
お客様からの提案だったんですね!今は地域でもプロジェクターを使っているところが多いです。
プロジェクター便利ですよね。買うと高いですけれどね。プロジェクターも、お客様から寄付していただきました。もう3代目です。
家路のピーコさん
P子さん
めぐ
家路は、本当にお客様に愛されたお店だと思いました。お店のあちこちから、みなさんの温かい思いが伝わってくるようです。
ありがとうごさいます。
家路のピーコさん
P子さん
めぐ
家路で特に大切にしていることはありますでしょうか?
みんなで歌う」ということ。単純なことですが大事にしたいです。みんなで集まって、声を合わせ、心を合わせて歌う。それが私はすごく好きなんですね。
家路のピーコさん
P子さん
めぐ
「みんなで歌う」ということを大事にする。すごくシンプルな言葉なのに、P子さんがそうおっしゃることにすごく重みを感じます。今、家路にはどんな方がいらしているのでしょうか?
はじめにいらしていたお客様は、前は仕事帰りにいらしていましたが、みなさん定年になったので、いらっしゃるのは月1回などになりました。
家路のピーコさん
P子さん
めぐ
お店も40年ですものね。お客様と歩んだ40年だったのですね。
そのかわり、今は50代の方が多いんですよ。土曜日の夜だと特に50代の方が多いですね。
家路のピーコさん
P子さん
めぐ
そうなんですか!50代の方が多いとは驚きです。今度は土曜日の夜に来てみます!家路のこれからの展望があれば教えてください!
「うたとピアノとともだちと」の家路は、今は伴奏者が必要なんです。私もあと何年続けられるかわからないけど、これからは伴奏が一番の課題ですね。
家路のピーコさん
P子さん
めぐ
そうなんですね。伴奏者は他のところでも足りていないところが多いです。もし私でよければお手伝いしますよ!
嬉しいわ。ありがとうございます。
家路のピーコさん
P子さん
めぐ
最後に、何かメッセージがあればお願いします!
いつもお客様に支えられ、助けてもらって、おかげさまで家路が続けて来られています。ありがとうございます。
家路のピーコさん
P子さん
めぐ
お客様と共に家路がいつもあったのですね!P子さん、今日はお忙しい中、お話聞かせてくださって本当にありがとうございました!

まとめ

家路は、お客様に愛されたとても温かい空間でした!

歌いに来たり、飲食を楽しんだり、おしゃべりしたり、…いろんな楽しみ方ができる素敵なお店です。

(追記)家路は2021年2月末を持って閉店となりました。しかし、これからも多くの人の心に家路のお店は残り続けることでしょう。P子さん、42年間本当にお疲れ様でした!

家路閉店にあたって、その想いをP子さんがこちらの動画でお話されています。ぜひご覧ください。

うた声の店「家路」

場所東京都新宿区新宿3-10-9 FBビル2F
めぐ
このブログでは、いろんな歌声喫茶を紹介しています。歌声喫茶記事一覧はこちらです!ぜひご覧くださいね♪

 【記事一覧】地域の歌声喫茶紹介

 

▼リアルタイム情報をTwitterでつぶやき中!

ひろせめぐみをTwitterでフォローしよう

 

 こちらもどうぞ♪
 
 このページをSNSでシェアできます♪
  • この記事を書いた人
ひろせ めぐみ

ひろせ めぐみ

歌声喫茶ともしびなどで伴奏しているピアニスト・アコーディオニスト。歌声喫茶とは、生の伴奏で司会者のリードのもとみんなで歌う飲食店です。 また、私個人の活動として地域で歌声喫茶をモチーフにした「居場所・出場所づくり」を行っています。 活動の中で得た学び・気づきをブログで公開。お客様も関わる人も、みんなが幸せになりながら社会全体が発展する歌声喫茶のあり方を模索しています。

-地域の歌声喫茶紹介

© 2024 うたごえな日々♪ Powered by AFFINGER5