地域の歌声喫茶紹介

[動画あり]歌声喫茶バラライカ(仙台サンプラザ店)はライブ感が半端ない場です!(宮城県仙台市)

こんにちは!うたごえ伴奏ピアニスト・音楽療法士の ひろせめぐみ( @megmeg0001)です。

このブログでは、いろんな歌声喫茶に行ったり出演したレポートを書いています。

今回は、宮城県・仙台にある歌声喫茶「バラライカ(仙台サンプラザ店)」のレポートです!

(追記)2023年12月14日に、バラライカは新たな場所で店舗としての営業を再開しました!最新情報・詳細はうたごえの店バラライカのホームページをご覧ください。

歌声喫茶バラライカとは

歌声喫茶バラライカは、宮城県仙台市にある、生の伴奏でみんなで歌うお店です。

1978年に誕生したバラライカ。もとは店舗を構えて営業していたお店でした。

上の写真はその時のバラライカのお店の様子です。しかし、建物の老朽化や2011年の東日本大震災の損傷で、その建物を出ないといけなくなってしまいました。

一時期は「バラライカはなくなってしまうのだろうか」とも言われていましたが、なんと2014年から「仙台サンプラザ」というホテルの会場を借りることができ、そこで歌声喫茶を続けることができました。

このような歴史を歩んでいるお店なのです。

歌声喫茶バラライカへのアクセス

バラライカ(仙台サンプラザ店)は、仙台駅からJR仙石線でひと駅。「榴ヶ岡(つつじがおか)」が最寄り駅です。

榴ヶ岡の駅

2番出口を出たら、すぐ目の前にあるホテルです!

仙台サンプラザホテル

ホテルの入り口には「うたごえ喫茶バラライカ」の看板が!

仙台サンプラザホテルの6階にあるバラライカ

ホテル1階の入り口から入って左奥にエレベーターがあります。6階に上がると、バラライカの入り口はすぐです!

歌声喫茶バラライカの入り口

早速中に入ってみます。ドキドキ…。

歌声喫茶バラライカの入り口扉

歌声喫茶バラライカの店内

室内は広いです!だけれども、ステージにはたくさんの楽器がところ狭しと並んでいました。

歌声喫茶バラライカには楽器がたくさん!

会場のうしろには、いろんな歌声喫茶で使われた歴代の歌集が展示してありました。

歌声喫茶で使われた歴代の歌集

バラライカの歌集もありましたよ!

歌声喫茶バラライカの昔の歌集

ちなみに今、バラライカで使っている歌集はこれです。

歌声喫茶バラライカで今使っている歌集

歌集から歌いたい歌をリクエストできます!

バラライカのリクエストカードはこちら。

歌声喫茶バラライカのリクエストカード

このリクエストカードには「歌いたい・聞きたい・教えてもらいたい」と印をつける欄がありますね。東京・新宿の「家路」という歌声喫茶のリクエストカードも、このような印をつける欄がありました。

壁には、バラライカの写真がたくさん貼られていました。

歌声喫茶バラライカに貼られた写真

バラライカに展示・掲示されているものを見るだけでも、すごく興味深かったです!

歌声喫茶バラライカのステージ

司会&アコーディオン伴奏は、このお店をつくった南部敏郎さん。

隣の女性は、歌&パーカッションの南部よし子さんです。

歌声喫茶バラライカの南部敏郎さん

写真手前の若い男性の方は、南部大地さん。バラライカの現・店長です!

歌声喫茶バラライカの南部ファミリー

バラライカは、南部ファミリーが中心となって運営されているお店なんですね!

この日のバラライカは、超満員!

歌声喫茶バラライカの店内

実はこの日は、翌日に青森県で「深浦のうたごえ」という200名規模のイベントがあり、それに参加する方が前夜祭としてバラライカに集合したのでした。

歌声喫茶バラライカは満員になりました!

日によっては、こじんまり・のんびり歌っている時もあるそうです。

今回は、私もピアノで伴奏に入らせてもらいましたよ〜!

南部大地さんとひろせめぐみ

この日は、アコーディオン3台、ギター、バンジョー、ピアノ、トランペット、ドラムなど、いろんな楽器が伴奏に入りました。また、歌う方も仙台ロシア合唱団の方などもいらしていたので、とても賑やかでした!

とにかく「ライブ感」がすごい!

バラライカのステージの特徴は、とにかく「ライブ感」が半端ないことです!!

南部敏郎さんの司会やアコーディオン伴奏が、とにかく「ライブ」そのものなんですよ。

歌声喫茶バラライカは満員!

もちろん、主役はみなさんの歌なんですが、アコーディオンにうまくノセられてどんどん歌ってしまうんですね

バラライカにずっといらしているお客様からは、こんなコメントもいただきました!

ライブ感が半端ないバラライカでは型にはまった演奏ではなく、お客様がノッテルナ!と思うとリフレインを1音づつ上げながら繰り返す「魔のソプラノ・テナー泣かせ」があります。でも、これがまた、ノっちゃうんだなぁ♪

魔のソプラノ・テナー泣かせ!こういう話はバラライカはたくさんありそうですね!

また、バラライカでは、ほとんど楽譜を見ることはなく、前奏も間奏も後奏もまったく予想がつきません(笑)もう〜ドキドキです(笑)

なんだろう…本当にその時その場の「ノリ」を大切にしている感じがします。いやあ、こういうのいいですね!

めぐ
私はまだまだ楽譜から離れられないけど、ゆくゆくは楽譜から離れてもっと自由になりたいです。

今までいろんな歌声喫茶に行ったけど、バラライカが一番「こういう風に弾けるようになりたいな!」って憧れます。

この日のステージの様子をチラ見せ。動画を撮りました!

歌い始めは声はまばらですが、1番、2番、3番とだんだん声がそろって盛り上がってきます。これはすごいですね!

南部さんにインタビュー!

バラライカをつくった南部敏郎さんにインタビューさせていただきました!

南部敏郎さんとひろせめぐみ

めぐ
南部さん、今日はありがとうございました!バラライカは私も大好きなお店です。お店を始めたきっかけを教えてください。
ん〜!!「面白そう!」って思ったのが一番かな。
南部さん
めぐ
面白そう!
学生時代にある方から「歌声喫茶という面白そうなものがあるんだけど、やってみないか?」って声をかけてもらった。
南部さん
めぐ
それがきっかけだったのですか!
当時は大学生だったけど、大学をやめて「本場の歌声喫茶から実地で学ぼう」ということで、東京に出たんだよ。
南部さん
めぐ
もともと、仙台で歌声喫茶をするつもりで東京にいらしたんですね。
そうだね。僕は、ともしびでは3〜4年くらい修行したかな。
南部さん
めぐ
その後仙台に戻られて、お店を始められたのですか?
そう。すごかったよね、あのころの僕たちは。春に仙台に帰って、夏に200人くらいからお金を集めて、秋にはバラライカを開店した。いい時代だったねぇ。
南部さん
めぐ
えー!準備期間は半年だったのですね。信じられないです!
いやー。今思い起こせば、恥ずかしいことの数々…(笑)
南部さん
めぐ
(笑)。バラライカを初めて何年になられるのでしょうか?
1978年からだから、もう40年かな。前のお店は36年使わせてもらったよ。前の店は出ないといけなくなったけど、いろんなつながりで「仙台サンプラザ」さんで続けることができたんだよね。
南部さん
めぐ
40年!すごいです!今までバラライカをやっていて、良かったと思うことはありますか?
それはたくさんありますね〜!みんなで歌うと思わず歌えちゃう、そんな「場」をつくっている瞬間とか。
南部さん
めぐ
「場」をつくっている瞬間!
あとは、阪神・淡路大震災の後に神戸に呼ばれたことかな。震災の1年半後だったんだけど、当時は孤独死などもあったらしくてね。だから人を外に出して、つなげるという意味でも歌声喫茶をやったよ。
南部さん
めぐ
神戸の被災地にも行かれていたのですね。
僕たちも東日本大震災の被害にあったけどね、震災の1年後、2年後、3年後と歌声喫茶のあり方・心のもち方は変わってくるね。
南部さん
めぐ
そうなんですね。被災地での歌声喫茶は、きっと多くの方の力になっていると思います。
そうなっているといいね。
南部さん
めぐ
バラライカで特に大切にしていることなどはありますでしょうか?
そうだねー、やっぱり歌声喫茶だから、音楽がどんな風にあって欲しいか、というのはけっこう考えているかも?!
南部さん
めぐ
音楽がどんな風にあって欲しいか、ですか!
そう。あとは、必ずしもリクエストをやるのだけが歌声喫茶じゃない。リクエストじゃなくても、ここでどういう曲を入れるとみんなが元気になるか、とかいつも考えているね。
南部さん
めぐ
バラライカのライブ感は、そういうところから来ているのですね!他にもライブ感の秘訣があれば教えてください!
えーっと、その日の入りによって、キーを上げたり下げたりとかしてるね。うちはだいぶキーを変えてるよ。
南部さん
めぐ
それはすごく感じました!
歳を重ねた方とかだと、だんだん音も下がってくるから「その高さじゃ歌えないよ〜」って言われたりするんだよね。
南部さん
めぐ
そうですね、私もよく言われます。
「里の秋」とか、楽譜ではFだけど、Dか、場合によってはCくらいまで下げているかな〜。
南部さん
めぐ
かなり下げているのですね。
歌声喫茶は、お客さんが帰るときに「気持よく歌えたな」とか「好きな歌を力いっぱい、心こめて歌えたな」って感覚が残るのがいいかなと思っている。
南部さん
めぐ
そうですね、私もそう思います!
キーやテンポも一概に言えなくて、その時で変わっていくけどね。それがライブ感につながっているのかもしれないね。
南部さん
めぐ
すごく勉強になります。この話を読者の方と共有できるのが嬉しいです。最後に、これからの展望があれば教えてください!
そうだね〜。おかげさまで40周年を迎えたけれど、これからもお客様とできるだけ長く一緒に歩んでいきたいね。
南部さん
めぐ
今までもお客様と共に歩んでこられたバラライカですものね。今日はありがとうございました!これからも応援しています!

歌声喫茶バラライカの情報まとめ

バラライカは、ライブ感が楽しい歌声喫茶です!ぜひぜひ、おいでになってその楽しさを体験ください♪

(追記)2023年12月14日に、バラライカは新たな場所で店舗としての営業を再開しました!最新情報・詳細はうたごえの店バラライカのホームページをご覧ください。

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ひろせ めぐみ

ひろせ めぐみ

歌声喫茶ともしびなどで伴奏しているピアニスト・アコーディオニスト。歌声喫茶とは、生の伴奏で司会者のリードのもとみんなで歌う飲食店です。 また、私個人の活動として地域で歌声喫茶をモチーフにした「居場所・出場所づくり」を行っています。 活動の中で得た学び・気づきをブログで公開。お客様も関わる人も、みんなが幸せになりながら社会全体が発展する歌声喫茶のあり方を模索しています。

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