こんにちは!歌声喫茶ともしびでもピアノ伴奏をしています、ひろせめぐみ( @megmeg0001)です。
歌声喫茶ともしびというお店が今も東京・新宿にあります。1954年がともしびの発祥と言われ、60年以上積み重ねてきた歴史のあるお店であり、音楽団体でもあります。
な、な、なんと!ともしびの歴史をつくってきた偉大な先輩方とお会いする機会をいただきました。
こんなコンサートのご案内をいただいたのです。
ともしびのレジェンド四人衆、ヤギさん、晴夫さん、ヒロちゃん、尚ちゃんが集う、奇跡の懐かしいうたごえタイム
ここの「四人衆」とは、
- 青柳常夫さん
- 金城広子さん
- 伊藤晴夫さん
- 佐山尚子さん
です。
皆さんともしびの大先輩で、あちこちの資料で名前をお見かけしていた方ばかり。
歌声喫茶やともしびの歴史を語る上では、レジェンド、つまり伝説と言っていい方です。私にとっては、歴史上の人物と言っても過言ではないくらいの存在感があります。
ともしびの音楽をつくり、築いてきた先輩方の音楽を聴いてめちゃくちゃ刺激を受けてきました。今回は、その奇跡のコンサートの様子や感想を書きました!
会場につくまで
私、このコンサートにお誘いいただいてからずっとドキドキしていました。だって、偉大な先輩方ばっかりなんですよ!なんてお話したらいいものか…。
当日までに、ともしびの歴史を復習しておこうと思い、3年前に読んだこの本をもう一度引っ張り出して読み直しました。
昔のともしびを知る方にも、お話を聞いたりして、いよいよ当日、2018年2月3日を迎えました。
会場は、東京・八王子にある「うたごえ喫茶ふる里」です。
会場の建物です。この建物の4階です。
建物1階の入り口には看板があります。
↑の看板の右手にある、この看板も目印になります!
うたごえ喫茶ふる里の会場の中です。
コンサートの内容
今回のコンサートのプログラムです。
3部制になっていて、1部と3部がコンサート、2部がみんなで歌う時間、という構成でした。
出演した先輩方
4名のともしびレジェンドのみなさんです。
左から、伊藤晴夫さん、佐山尚子さん、青柳常夫さん、金城広子さん。
みなさん、ともしびでは歌手・劇団の役者として(ともしびはオペレッタ劇団もあります)、一世を風靡した方ばかりです。
ここでほんの少しですが、どんな方なのかご紹介しますね。(簡単な紹介になってしまったのが惜しいです。ちゃんと紹介しようと思ったら、4記事書けそうです。)
青柳常夫さん
青柳常夫さんは、「うたごえ司会の神様」と言われている方で、ともしびの初期の時代から活躍されている方です。
青柳さん、Wikipediaにお名前が出ているんですよ!芸能人のような存在感のある方です。
Wikipediaから引用して紹介しますね。
昭和30年代、歌声喫茶「ともしび」のリーダーとして活躍、「ヤギさん」の愛称で親しまれた。昭和40年代以降はうたごえ運動から派生したミュージカル、合唱団の指導も行う。 平成時代以降はかつての歌声喫茶に親しんだ世代から招聘を受け、全国で、また海外でも歌っている。
2000年、CGアニメ『ポピーザぱフォーマー』の主題歌『ポピー・ザ・クラウン』を歌い、歌詞の意味不明さがアニメの内容のシュールさと共に視聴者に強烈な印象を与えた。
引用:青柳常夫 - Wikipedia
青柳さん、アニメソングも歌われるのですね…!そのCDを探したらありました。こちらです。
金城広子さん
金城広子さんは、歌手として活躍している方でCDもあります!Amazonのページから引用して紹介します。
大阪府出身。1950年代から60年代にかけて国民的ブームとなった歌唱喫茶のはしりである「ともしび」のトップ歌手として活躍。1988年に「ともしび」を退社後、金城広子歌唱教室の主宰として、一時期表舞台を退いたが、2004年六本木「スイートベイジル」にて復活コンサートを開催、超満員の聴衆を魅了した。同年67歳(!)にして初のオリジナルアルバム『メランコリア』をリリース。現在もSTB、南青山マンダラ、コンサートホール等で精力的に活動を続けている。
金城さんの出しているCDも探したらありました!
伊藤晴夫さん
伊藤晴夫さんは、実はともしびで過去に何度かステージをご一緒しました!カンツォーネを得意とされています。
昔、ともしびの劇団が行っていた「シンデレラ」という公演では王子様の役だったそうです。
過去に音楽療法も学ばれたとのことで、そちらの方でも私にとっては先輩です。
佐山尚子さん
佐山尚子さんは、同じく「シンデレラ」の公演でお姫様の役をされていた方です。
ともしびの先輩から「尚ちゃんのお姫様は本当にすごかった!」とのお話を聞きました。
現在は沖縄にお住まいだそうです。
伴奏者
今回は、伴奏者もみなさんすごい方ばかりでした!
- アコーディオン…左から井上正志さん、小嶋弘遵さん
- ピアノ…後藤寿美さん
伴奏の先輩方も紹介させてください。
井上正志さん
井上さんは、ともしびの音楽を中心になってつくった方。現在は今回の会場「うたごえ喫茶ふる里」のオーナーです。
今回のコンサート、会場はどこで開催しようかという話になった時に「やはり井上さんの元に集まりたい」というみなさんの思いがあって、ここで開催することにしたそうです。
井上さんのことは、こちらから引用してご紹介します。
うたごえ喫茶「ともしび」に入り、アコーディオン、ピアノを弾く傍ら、自主経営のうたごえ喫茶店を、亀戸、吉祥寺などに作る指導にあたる。
平行して、オペレッタ劇団「ともしび」発足の指導と、ほとんどの作曲と伴奏の任にあたる。また、「ともしび音楽講座」の主な講師をつとめ、合唱団、アコーディオン合奏講座、器楽講座、オペレッタ研究会などの作曲、編曲などを主宰し2000年まで継続!
後藤寿美さん
寿美さんのピアノ伴奏、とっても素敵でした!引用したものを紹介します。
妻の後藤寿美(ごとうすみ)はピアノ奏者だが、近年ギターとのアンサンブルでアコーディオンも演奏している。
国立音楽大学卒業後、養護学校の音楽教師を経て、音楽文化集団ともしびに入る。その後退職し夫とともに青柳常夫のコンサートツアーに参加。
小嶋弘遵さん
小嶋さんは、大きなイベントで何度かご一緒しました。「灯守る会」という会があったとは、調べるまで知りませんでした。
ヤギさんの古くからの友人。吉祥寺店で5年活躍。「灯守る会」初代事務局長。本職は、ご覧の頭の通り。アコを片手に弘法大師サマの教えを説いているという。レパートリーは何千曲か。本人も分からない。最近はあちこちに声がかかっているためか??Kgの見事な減量。聞かれれば喜んで秘伝を講釈してくれる。
コンサートの感想
コンサート中の写真ですが、演奏中はあまり写真を撮れませんでした。
なぜかというと写真を撮る時間も惜しかったのです。音楽の波、揺らぎ、間…その一瞬一瞬を聞き逃したくないと思いました。
この日は「ブロガーひろせめぐみ」より「音楽家ひろせめぐみ」が勝った瞬間でした(笑)
引き継がれるともしびの音楽
コンサートの感想ですが、驚いたのは、ともしびの歌集にある歌は、どの曲も今のともしびのお店で歌っている歌い方なんですね。
前奏・間奏・キー・サイズ・テンポ・リタルダンド(だんだん遅く)・アッチェレランド(だんだん速く)・表現の仕方・音楽の作り方など…
そして、どの曲も呼吸がぴったりそろっているんです。
今回集まった先輩方からの音楽が、何十年もそのまま今のともしびに引き継がれている。ともしびの音楽の原点に一歩近づいた気がして感無量でした。
演奏から感じたこと
みなさんの演奏は、もう言葉をしゃべる以上に、歌が、音楽が、完全にその方のものになっていて、何十年も熟成されたものをすごく感じました。
聴いているのは音楽なのに、耳じゃなくて心で聴いている感じ。
みなさん歳を重ねた方なので、確かに一時期よりは声も伸びなくなっているかもしれない。
「歌っていたら入れ歯がずれるんだよ〜」とかもありました。でも、そういう身体の都合を超えても伝わってくるものがある。
どの曲も「その時の一瞬の演奏」ではなくて「積み重ねてきた音楽の歴史」を感じました。
コンサートの写真など
コンサートの写真など、撮ったものを紹介しますね!
この写真は、青柳さんがアコーディオンを弾きながら「さくらんぼの実る頃」を歌っている時の写真です。
こちらは動画です!「若者たち」を会場のみなさんと歌っているところです。
最後は「アムール河の波」をみんなで総立ちで歌いました。ロシアの歌でものすごく壮大な合唱曲なんです!
写真ギャラリー
休憩時間にはたくさん写真を撮ったので、どんどん並べていきます!
なんと嬉しい!こんな貴重な写真にご一緒させていただきました!
うたごえ司会の神様、青柳さんともどうしても写真が撮りたかった。バタバタしていたので、インカメ・自撮りで撮影しました。
井上さんとも写真をご一緒させていただきました。
金城広子さんから
今回のコンサートは、金城広子さんの提案で企画が始まったそうです!
後日、金城さんにお電話させていただき、今回のコンサートへの思いを教えていただきました。
お忙しい中、お話を聞かせてくださりありがとうございました。
金城広子さん 〜今回のコンサートへの思い〜
私にとって、ともしびとは30年の空白がありました。でも、ともしびは私にとって音楽の根幹であった場所。
音楽、すべての歌、心熱く共にしたその時代の仲間は、特別なメンバーという思いがあリます。30年たってから、もう一度友たちと一緒に何かできたらと思っていました。
今回は「間に合ってよかった!」という気持ちです。みんなの身体のことや立地条件など、条件は厳しかったけれど、実現して本当に嬉しかった。
これを機に、いらしたそれぞれの方が何かを感じていただけたら嬉しいです。
まとめ
コンサートの感想が4800字を超える長い記事になりました。
今回のコンサートは、ともしびの伝説と言われる大先輩が集まる奇跡のコンサート。偉大な先輩方の音楽を肌で感じることができて、本当に良かったです。
今回のコンサートの記録をこのブログに残したかったのと、私が感じたことを忘れないうちに文字にしたくて、今回の記事を書きました。
歌声喫茶ともしびの歴史は本当に奥が深いです。先輩方の音楽への思いを引き継いで、歌声喫茶の歴史60年が、70年、80年と、これからも続いていけたらいいなと思っています。
現在も歌声喫茶ともしびは東京・新宿で営業していますよ。ご興味持たれた方は、ぜひいらしてくださいね。お待ちしています。